阿佐ヶ谷バリ舞踊祭は、阿佐ヶ谷神明宮境内でのインドネシア・バリ島の舞踊や音楽の奉納上演をメインに2002年からスタートしたお祭りです。バリ島の芸能を、ワクワクした空気とともに楽しんでいただけるような、そんな催しになれたら、という思いで企画しました。
開催概要
第23回 阿佐ヶ谷バリ舞踊祭「万華鏡の庭」
日時:2023年8月3日(土)・4日(日) 17時開演(16時開場)
会場:阿佐ヶ谷神明宮境内 能楽殿
東京都杉並区阿佐谷北1-25-5 JR阿佐ケ谷駅北口徒歩2分
主催:阿佐ヶ谷バリ舞踊祭実行委員会
後援:杉並区、インドネシア共和国大使館
入場無料
雨天決行(荒天中止)
出演者・タイムテーブル
8月3日(土)
1. スカル・ワルニ Sekar Warni
舞踊:伊藤真貴子、近藤ゆま、佐味千珠子、中野愛子、三浦智江、村上祐子
色とりどりの花が大地に芽吹き花を咲かせ、世界を美しく照らす様子を表します。アグン・イスワラ・マンデラ氏による新作舞踊です。
2. チリナヤ Cilinaya
舞踊:安嶋圭子、武居真紀、平形佐知、藤本幸子、松本晴美、本橋朋子、芳野未央
チリナヤは稲の精霊です。田んぼのお供え物にヤシの葉で作ったチリ人形が使われたりもします。稲が風に揺れる様はチリ達が楽しそうに遊んでいるようにも見えます。
3. レゴン・パラ・アルタ Legong Para Artha
舞踊:ナーガ・ジュパン=石井直美、河村直美、澤田恵子、鈴木ちよこ、永島玖美ムングー王とブランバンガン王の不戦の物語。無血勝利の証に盾を授かった軍が武器を振りかざし歓喜する様を表すムコテックは、時を経た今もクニンガン(祭日)で祝われます。
休憩
第2部 18:00スタート
4. テレック Telek
舞踊:尾﨑元子、富永仙子、深﨑彩恵子、安谷絵里
仮面舞踊。バリのヒンズー教は聖邪一対の思想を持ち、テレックは聖なる精霊の化身とされています。
5. カニャカ・スラ Kanyaka Sura
舞踊:小林純子、長谷川裕子、松田由紀子、若林めぐみ
マハーバーラタに登場する弓の名手の女性戦士・スリカンディを題材にした踊りです。裾の長い優美な女装でのやわらかい動きから、男装になり勇ましく戦う展開が見ものです
6. キジャン・クンチャナ Kidang Kencana
舞踊:A.A. Gde Iswara Mandera
黄金の鹿の踊り。群れからはぐれ、悲しみにくれている鹿。最後は彼方に仲間たちの姿を見つけ、嬉しくなり、飛び跳ねながら駆けて行きます。
休憩
第3部 19:00スタート
7. スカル・ジャガット Sekar Jagat
舞踊:岩佐律子、尾形布美子、風間千晶、関谷亮子、内藤えりか、前浜恭子
演奏:スカル・ジュプン[Sekar Djepun]=足立真里子、岡部景子、尾形峰樹、金子ゆかり、木下浩司、木村友里恵、佐々木典子、瀬戸宏、田仲文、塚原環、塚原尚、西尾幸絵、平川麻木子、平山麻実、藤田栄子、渡邉早織、渡邉暢子、亘寛子、皆川厚一、I Ketut Suardana、I Putu Gede Setiawan
1993年に作られた「世界の花」という意味の歓迎の舞。花々で彩られたチャナンサリ(お供え)を持ち、祝福と感謝の意を込めて、6人で大輪の花のように優美に踊ります。
8. ゴパラ Gopala
舞踊:遠藤忠之、木下浩司、小林隆一、Adi Parta Jaya
演奏:スカル・ジュプン ゲロン:小原妙子、林田圭緯子、細金久美
ゴパラとは古いジャワ語で牛飼いのこと。牛飼いが草を刈ったり鳥を追い払ったり、牛がのっそりと歩いたり。そんな日常を男性4人の踊り手がコミカルな振りで表現します。
9. コサリア・アリニ(器楽曲) Kosalya Arini
演奏:スカル・ジュプン
歓迎の踊り『パニャンブラマ』の作曲者でもあるイ・ワヤン・ブラタ氏による創作器楽曲。断片的な音の動きが掛け合いに発展し、やがて大きなうねりとなってクライマックスへ向かいます。
10. トペン・パジェガン Topeng Pajegan
舞踊:Kadek Nova Ariasa
演奏:スカル・ジュプン
バリ人の祖先の物語に基づく儀礼のための仮面舞踊劇で、一人の踊り手が仮面を付け替えて演じます。今回は抜粋としてトゥア、プナサル、ダレム(老人、従者、王)の三役をご覧いただきます。
8月4日(日)
1. マヌック・ラワ Manuk Rawa
舞踊:パナスハティー=仲本久乃、與那城常和子
演奏:サンガル・響銅(サハリ)[Sanggar Sahari]=伊藤祐里子、I Ketut Suardana、井村紘子、大久保牧子、菊池和泉、城島茂樹、鈴木良枝、田中沙織、新留美哉子、根岸久美子、増野亜子、宮城康夫、若林康明、渡辺泰子
マヌック・ラワは山の中の池で暮らす水鳥を模した踊りです。バリ舞踊の伝統的な動きと西ジャワの孔雀の舞踊の要素が、振付の中で取り入れられています。
2. ジャウック・マニス Jauk Manis
舞踊:荒内琴江
演奏:サンガル・響銅
ジャウックの仮面には赤色と白色の2種類があり、白色のジャウック・マニスは、力強い動きとコミカルな動きが共存しています。また踊り手の合図に演奏者が合わせることで生まれるグルーブ感が、この演目の見どころです。
3. バリス・バンダナ・マンガラ・ユダ Baris Bandana Manggala Yudha
舞踊:尾形峰樹、小川空、小俣富美香、新海瑠衣、高橋恵美子、萩原香織、半田智子
古典舞踊をベースに、バンダナ(バドゥン王国)の戦士たちがププタン・バドゥン(戦い)に出る前の準備を描いた勇壮な舞。剣を用いて戦う場面が特徴的です。
休憩
第2部 18:00スタート
4. ユダ・パティ Yudapatih
舞踊:バリ・クンチャナ=小原妙子、林田圭緯子、細金久美
1987年に作られた女戦士の踊り。インドネシア拳法シラットの動きや、刀が仕込まれた扇子を武器にし、決戦に向かうための訓練をする様を表現しています。
5. レゴン・ジョボッグ Legong Jobog
舞踊:カリノ南、中山真希子
猿の王スバリとスグリワの兄弟が誤解から争う様子を描いたレゴン舞踊。優美な舞から一転、後半は激しい戦いに。プリアタン村のスタイルは、特にその激しさが際立っています。
休憩
第3部 18:50スタート
6. カンボジア舞踊 ロバム・タヤエ ~ チューンポー
Robam Tayae 〜 Chun Por
舞踊:サカラッ[SAKARAK]=山中ひとみ 〜 大庭みずき、小儀麗未
ロバム・タヤエは重大な危機に瀕した際、アンコールワットのような大寺院で平和と安寧を祈願し奉納される舞踊で、チューンポーでは天からの祝福を願い花びらがまかれます。
7. ランバン・サリ Lambang Sari
舞踊:井上あきみ、根津聖羅、宮澤巳起代、渡邉早織、A.A. Gde Iswara Mandera
グル・スカルノ・プトラ氏とA.A.グデ・オカ・ダラム氏によって創られた、ティルタ・サリ楽団オリジナルの歓迎の舞。宮廷の姫と女官達が花を摘む様子が描かれています。
8. クビャール・ドゥドゥック・プリアタン Kebyar Duduk Peliatan
舞踊:松重貢一郎
バリの天才舞踊家マリオ氏が1930年代に創出した踊り。多くのパートを座ったまま、長い腰布と扇子を使ってガムランの音に変幻自在に呼応しながら踊ります。
アクセス
阿佐ヶ谷神明宮
※JR阿佐ヶ谷駅北口より徒歩2分
東京都杉並区阿佐谷北1-25-5